完成度の高い自律移動ベースを早く試したいならPro、上部モジュールと認識・制御系を自社で作るならBasicが有力です。HyundaiのiREX 2025発表は2026年上半期の販売・量産開始を予定していましたが、この過去の予定だけでは現在の在庫や納入を確認できません。
MobED公式製品ページには問い合わせ先がありますが、公開価格やオンライン注文、確定納期は表示されていません。本稿では購入可能と断定せず、設計上の選択を整理します。移動方式の基礎はAMRとAGVの選び方も参考になります。
最初に決めるのは統合済み自律走行か開発自由度か
Proは自律移動に必要なセンサーとインターフェースを車体側にまとめた構成です。公式マニュアルはLiDAR 2基、レーダー8基、カメラ3基、GNSSをProの構成として示し、映像ストリーミングと充電ステーション対応も区別しています。
Basicは標準の自律走行機能を外し、軽い車体と大きい可搬余裕を持たせています。独自のセンサーや制御器を載せる研究用途には有利ですが、統合責任は増えます。ロボットセンサー入門で視野、同期、故障検出まで確認すると判断しやすくなります。
| 項目 | MobED Pro | MobED Basic | 選択への影響 |
|---|---|---|---|
| 車重・可搬質量 | 88kg以下・47kg以下 | 78kg以下・57kg以下 | Basicは上部装置の余裕が大きい |
| 標準自律走行 | 搭載 | 非搭載 | 完成系か独自統合かを選ぶ |
| 認識センサー | LiDAR・レーダー・カメラ・GNSS | 利用者が上部で構成 | 校正と死角の責任が変わる |
| 充電 | 充電ステーション対応 | 手動充電 | 無人運用の設計に影響 |
| 通信 | Ethernet・映像配信 | RS422中心 | 上位計算機との接続を確認 |
共通仕様は試験条件とセットで読む
両モデルは最高10km/h、IP54、最大±10度の傾斜対応を掲げています。約100〜200mmの段差条件も示されますが、段差形状、進入角、路面、積載で結果は変わるため、あらゆる現場で同じ性能が出る保証ではありません。
1.47kWhのバッテリーは90%から10%まで4時間以上、10%から90%まで2時間30分以下という条件です。速度、積載、上部計算機の消費電力で変わるので、PoCでは空荷から想定最大荷重まで段階的に電力を測ります。
Proが減らせる開発作業
Proは巡回、案内、配送、撮影など上部アプリケーションに集中したいチーム向けです。ただしセンサー搭載は現場の完全無人運用を保証しません。停止距離、死角、自己位置喪失、人との交差と復旧を現地で試す必要があります。
Ethernetと映像配信は遠隔監視に便利ですが、安全停止を外部ネットワークだけに依存させるべきではありません。推論を車載と外部にどう分けるかはロボットのエッジAIを基準に整理できます。

Basicは自律走行不能ではなく統合責任が大きい
Basicを自律走行できない機種と表現するのは不正確です。MobED公式英語マニュアルは、上部モジュールに別の自律走行キットを構成する経路を示しています。標準搭載されていないことと追加できないことは別です。
利用者はセンサー位置、振動対策、電力・熱、時刻同期、座標変換、安全停止を設計します。57kg以下の可搬値だけで上部装置を決めず、重心、配線、傾斜走行、停止後の再起動まで評価します。
| 設計課題 | Proの確認 | Basicの確認 |
|---|---|---|
| 認識 | 内蔵センサーの視野と死角 | 機種・配置・時刻同期 |
| 計算 | 車体機能と上部アプリの境界 | 電力・冷却・通信周期 |
| 充電 | ドッキング成功率と復旧 | 手動充電と交代手順 |
| 安全 | 提供機能と現場リスクの対応 | 独立制限と停止経路 |
| 受入試験 | 地図・経路・センサー回帰 | 機械・電気・制御の統合試験 |
販売予定は現在の即納を意味しない
2026年上半期という日付は2025年12月時点の予定です。製品ページ、マニュアル、問い合わせ先は商用化の進展を示しますが、公開定価、在庫、国別納期、顧客受入台数までは示しません。
2026年3月のMobED Alliance発表も応用エコシステム形成の証拠です。提携、展示、受注、納品を分け、見積書で構成、保証、サービス地域と納期を確認します。

PoCは同じコースと同じログで比較する
平地、傾斜、段差、狭路、人の横切り、通信断を含むコースを作り、積載量を変えて反復します。平均時間だけでなく最長停止距離、位置喪失、充電失敗、再起動時間、人の介入率を記録します。
Proでは標準機能のまま完了できる範囲、Basicでは追加開発の自由度が工数と故障点を上回る価値を持つかを測ります。同じ初期状態と判定条件を使って初めて総コストを比較できます。
見積依頼で確認する項目
モデルとオプション、センサー版、充電器、上部電源、API・SDK、安全資料、保証、教育、予備品、現地支援を一つの構成表で求めます。価格非公開のため輸送、税、設置、開発費も分けて集計します。
販売地域、予定納期、試作・量産の区分、ソフトウェア版の維持方針も確認します。回答が暫定なら発売予定だけに工程を依存させず、代替台車と手動運用を残します。
よくある質問
MobED Basicにも自律走行を追加できますか?
追加する開発経路はあります。Basicには標準の自律走行機能がありませんが、公式マニュアルは上部モジュールへの別キット構成を説明しています。センサー、計算機、安全機能の検証は利用者側の責任です。
MobED Proの公式価格はいくらですか?
2026年8月7日時点で公開定価やオンライン価格は確認できません。仕様、地域、納期、保証と支援範囲を明記した見積書を販売窓口から取得する必要があります。
可搬質量が大きいBasicが常に有利ですか?
いいえ。Basicは上部搭載余裕がありますが、自律走行統合の工数と責任が増えます。開発体制が限られる場合はProの統合機能が総コストを下げる可能性があります。
確認した公式情報
最終確認日:2026年8月7日